各ワーキンググループ活動報告
(1) CEDI-WG
2024年度活動報告
- 石化協EDI標準(JPCA-BP、Chem eStandards)の維持管理と標準遵守意識の喚起・向上をミッションとして活動した。
(1)EDI業務初心者向けの「EDI入門セミナー」を実施し、協会内外の56名の参加者に理解を深めていただいた。
(2)2024年度以降の活動についてWGメンバーへのアンケート実施により検討を進め、協業を模索してきたGSCM-WGの発展的解消と、「次世代データ基盤検討」タスクフォース(以下「新TF」)のCEDI-WG傘下への設置(次項2.GSCM-WGもご参照)を決定し、本WGとしては、「FAXのEDI/WEB注文化率向上」に注力することとした。
【FAXのEDI/WEB注文化率向上】
・CEDI-WG活動の目的である、「石化協EDI標準の維持管理」に立ち戻り、JPCA/CeS/WEBEDIの普及に向けた障害を調査。改善案を検討する。
(3)「FAXのEDI/WEB注文化率向上」に関し、検討を深堀すべくアンケートを実施。各社状況の把握やベンダー各社からの情報提供を通じて、以下インプリケーション を得た。
① EDI/WEB化率の調査や事業ニーズの確認が重要
② 事業側からEDI導入の相談が来た時に、コスト問題で断念される確率を下げるため複数の選択肢を用意したい
③ WEBEDIの付加価値向上に向け費用対効果の観点から、システム更新時などを利用するのがよい
(4)EDI化の技術仕様適合認定制度では、更新・新規計9ソリューションを認定した。
(2)GSCM(Global Supply Chain Management)-WG
2024年度の活動報告
- 貿易情報連携プラットフォームの継続モニタリングと、国内外の情報連携基盤の動向およびユースケース調査を実施した。
なお本WGの活動はCEDI-WGに設ける新TFに引き継ぎ、発展的解消とし終了することを決定した。
(1)Trade Waltz の継続モニタリング
継続モニタリングとして、主にTrade Waltz 社のヒアリング内容を中心に、
①貿易に関する他システムとの棲み分け
②Trade Waltz 社の取り組み状況や導入実績・導入によるメリット事例
③化学メーカー(荷主)としてTrade Waltz を導入したときのメリットを整理した。
その結果として、物流会社や商社と比べて化学メーカーの利用動機はまだ弱いが、今後官民で進める貿易手続きデジタル化においてTrade Waltz はその一翼を担うと考えられる。
(2)情報連携基盤の調査
2023年度から調査した内容を「プラットフォーム型情報連携基盤の動向およびユースケース調査」にまとめた。以下に、2024年度調査におけるトピックスを挙げる。 ① ウラノス・エコシステムの先行ユースケース(自動車、蓄電池)の発表
公益デジタルプラットフォーム認定制度が開始され、一般社団法人自動車・蓄電池トレーサビリティ推進センターが初めて認定された。また経産省よりCO2 排出量の算定を蓄電池から日本車の全工程を対象にすることの発表があった。
② EUエコデザイン規則の発行
エコデザイン規則の作業計画にタイヤ、洗剤、塗料、潤滑剤、化学品等が挙げられており、またデジタル製品パスポート(DPP)の創設が謳われている。なおDPPについて国連CEFACTにおいて国際標準化の作業が進められている。
③ サプライチェーン上のデータ連携の仕組みに関するガイドライン(蓄電池CFP・DD関係)の公開
ウラノス・エコシステムの先行ユースケースである蓄電池CFP・DDに関するガイドラインを調査した。データ連携基盤の社会実装に向けて、データ連携基盤に求める基本的な設計要件、例えば、業界横断でのデータ連携を迅速にサービス展開可能とする仕組みとしての「データ流通システム開発フレームワーク」や、分野共通の構成要件として、「データ流通システム」、「ユーザ認証システムの機能」等を定義。
(3)本WGの終了 GSCM-WGは前身の国際WGから数え13年の活動になる。2019年からモニタリングしてきたTrade Waltz が2022年4月に商用開始されたことで、本WGの活動目的は達成されたといえる状況。今後は企業間連携が大きく変革する時期が来ていると思われる。様々な社会課題を解決する業界横断のデータ連携は化学業界にとってもフロンティアと言え、石化協EDI標準を管理するCEDI-WG内に新TFを設置し、新たな活動を推進することが必要と考え、本WGを発展的に解消することを決定した。


