石化協におけるEDI化の歴史
第1期 最初のBP(ビジネス・プロトコル)開発・普及活動(1984-1996)
*日本貿易会(商社業界団体)と連携して受発注EDIシステムを開発した。
(受発注JPCAーBP(CII標準を日本で最初に実用)を開発)
*同時に専門商社向け、受発注PCパッケージを開発し提供した。
第2期 ECプロジェクト活動(1997-2000)
物流業務、業界内融通取引、委託加工取引についても、ビジネスプロトコルを定め、それぞれ
物流BP(JTRNサブセット)、業界内融通取引BP、委託加工取引BPを開発した。
第3期 次世代EDI開発・普及活動(2001~ )
(1)次世代EDI調査研究報告(CEDIプロジェクト) 2001/4-2002/3
JCII(財)化学技術戦略推進機構および経済産業省のご支援のもと、石化協のメンバー会社7社
(旭化成、出光石化、宇部興産、昭和電工、住友化学、三井化学、三菱化学)により、
Chem eStandards、ebXML、マーケットプレイス、EAIなどの調査・研究を行った。
(2)2002/7 CEDI小委員会発足
上記の調査研究成果を踏まえ、Chem eStandardsの国内適用を目的に、CEDI小委員会を
発足し、実用化準備に入った。
(3)CEDIの具体的な活動
A. 標準化作業(2002年~2004年)
・化学会社4社がChem eStandardsを実装し、化学会社間でB2Bを実現した。
・同時に、システム導入ガイド、Chem eStandards V4概説、およびUsage Guidelinesなどを
作成した。
B. 実用化・充実化・拡大化(2005年~2009年)
・導入ガイドや利用ガイドを参考に、実装する化学会社を増やし、顧客・商社と接続を開始した。
(具体的には、顧客-化学、商社-化学、化学会社間で実施)
・各化学会社が、交渉力や社内説得力の会得、また運用初期に起こる諸課題の事前解決などが
可能になった。
C. 普及推進(他業界へ)(2010年~2011年)
・実装した化学会社も増え、更にEDIを推進するため、他業界団体を通して、普及活動を行った。
D. 将来に向けた環境整備と各社のEDI化支援(2011年~)
・Chem eStandardsだけによるEDI化促進は困難であることを認識し、CeSをベースとするが
より情報連携を推進可能な方向へ。
・化学産業の国際化への対応、化学物質情報連携の検討を開始。