活動実績

各ワーキンググループ活動報告

(1) CEDI-WG

2022年度活動報告
 石化協EDI標準(JPCA-BP、Chem eStandards)の維持管理と標準遵守意識の喚起・向上をミッションとして活動した。
① JPCA-BPの適格請求書等保存方式導入にともなう改定(第3版)、またテクニカ ル・レポートの本文への反映(第4版)を行った。
② 固定電話網のIP網移行および消費税適格請求書等保存方式に対するWGメンバー各社における対応状況について、昨年度に引き続いてアンケートを実施し、いずれも対応が進んでいることと残された課題を確認した。またEDI化の技術仕様適合認定制度では、更新・新規計8ソリューションを認定した。
③ JPCA-BPとChem eStandards の今後の方向性検討に関して、WGメンバー全社に対して個別にヒアリングを行い、現状の利用状況の把握と今後の方向を各社が具体的にどのように捉えているかを取りまとめた。5年度以降の活動に活かしていく。
④ Chem eStadardsを管理している米国OAGi(Open Applications Group,Incorporated)からCEOのJim Wilson氏が来日し、石化協でWGと情報交換を行った。
⑤ EDI業務初心者向けの「EDI入門セミナー」を昨年6月に実施し、協会内外の22名の参加者に理解を深めていただいた。

(2)GSCM(Global Supply Chain Management)-WG

2022年度の活動報告
 貿易手続きの電子化を研究しており、貿易情報連携プラットフォームの動向調査を深 めたほか、国内外の関連動向を調査した。
① 我々が必要としている機能・用途としてTradeWaltzが適していると判断し、これの継続調査を行った。新機能のリリース情報の他、社内システムとの連携方法としてAPI連携の理解や導入企業へのヒアリングを実施した。
② またWG参加企業におけるTradeWaltz を適応する業務検討を行い、期待する導入 効果や導入のための課題の検討を行った。TradeWaltz導入における課題として、
・ 荷主としての各社が必要と考えている機能は、TradeWaltz で十分実現できていると判断。
・ 各社にて導入効果とする要件(例えばFWDとの情報連携による発送部門の業務負荷軽減)を満たすこと、社内での導入に向けたコンセンサスが高まっていることの必要性を改めて確認した。そのため他社の導入事例や各社の貿易関連システムとの連携の容易性が求められる。
③ その他の国内外の動向としては、
・ 経産省より公表された「貿易分野デジタル化の在り方等に係る調査報告書」には、海外における民間主導の主要な貿易関連プラットフォームとして14件の紹介があり、その対象業務を、商流系、金流系、物流系のいずれかに棲み分けしているものが多いとしている。
・ 国際的なデータ戦略であるEUにおけるGAIA-X、日本におけるDSAが推進するDATA-EXが国際的なデータ連携基盤として立ち上がっている。
・ 国連CEFACTにおいても貿易情報連携プラットフォームに注目しており、ブロックチェーンベースのプラットフォーム間連携の調査を開始している。
・ OAGiにおいても今後貿易プラットフォームとの対話を進めるとしており、GAIA-Xとは既に接点を持ち具体的には農産業での利用を考えている。

お問い合わせはこちらへ