ヒビを補い、サビを防ぎ、厳しい環境に耐(た)える塗料(とりょう)


  現在、塗料の70%が合成樹脂(じゅし)製で、その三大用途は建物、自動車、船の塗装用です。

  建物の分野では、鉄筋建築に多く使われています。
  塗料の最大の特徴(とくちょう)は、サビを防ぐという意味の防錆(ぼうせい)効果で、鉄でできた材料はすべてサビを防ぐために塗料がぬられています。
  また、コンクリートはヒビが入りやすいのですが、伸縮(しんしゅく)性のある塩化ビニル樹脂やポリウレタンでつくられた塗料を塗ればヒビわれによる被害(ひがい)が防げるのです。

  自動車工業では、粉体静電塗装(ふんたいせいでんとそう)といって電気的に塗料を付着させる塗装を行っています。この方法によって、これまで塗装できなかった部分にも、塗装できるようになり、しかも均一に美しく塗装ができるようになりました。
  粉体静電塗装には、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステルでつくられた塗料が使われています。

  橋梁(きょうりょう・橋のこと)、石油掘削施設(せきゆくっさくしせつ・原油を掘る設備のこと)、パイプラインなど、海、砂漠、山岳地帯などの大自然の中に建設される施設を保護する塗料には高度な
耐候性(たいこうせい・風雨や気温などの自然条件に耐える性質)
耐湿性(たいしつせい・湿度の変化に耐える性質)
耐塩性(たいえんせい・塩分にさらされてもさびたり、いたんだりしない性質)
などが求められます。
  エポキシ樹脂製をはじめとする塗料は、そうした過酷(かこく)な条件でも完全な皮膜(ひまく)を保つ強さを持っているのです。

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