| よごれはどうやって落とすのか<界面活性剤(かいめんかっせいざい)の秘密> | |
合成洗剤(せんざい)には界面活性剤という石油化学から生まれた物質が含まれています。 合成洗剤で油よごれを落とすことができるのは、実はこの物質のおかげなのです。 洗濯(せんたく)用の合成洗剤はいろいろ種類がありますが、その成分の30〜40%は界面活性剤です。 界面活性剤の分子(ぶんし) 界面活性剤は細長い一つの分子のなかに、下の図のような、油になじみやすい「親油基(しんゆき)」(「疎水基(そすいき)」ともいいます。)と、水になじみやすい「親水基(しんすいき)」を両方持っています。 |
|
![]() |
|
このような分子が、油と水の境目にくると、下の図のようにどの分子も同じ向きに並ぶことになります。 |
|
![]() |
|
このことを頭に入れて、油よごれの落ち方を考えてみます。 |
|
![]() |
合成洗剤を水に入れて洗濯をすると、油よごれのまわりには、油よごれを取り囲むように界面活性剤の「親油基」が集まってきます。 |
![]() |
界面活性剤の「親油基」は油よごれの油分を探し求め、布から油よごれをはがすように、どんどん広がっていきます。 |
| 最後には、油よごれは、界面活性剤にとりかこまれて外側はすべて、水になじみやすい「親水基」ばかりが集まって、とても水になじみやすい状態となります。 そうです。油よごれは、界面活性剤に取り込まれて、もう、水に溶けない「油よごれ」ではなくなってしまったのです。 ほんとうならば、「水」と反発しあう「油」が界面活性剤の仲立ちによってすっかり水となじみやすくなり、水に溶(と)けない布の上の油よごれが水に混じって布から離れていきます。これが、「よごれが落ちる」ということなのです。 |
|
Copyright(C) Japan Petrochemical Industry Association All Rights Reserved.