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米国CIDXサイトのFAQsの翻訳を掲載いたします。これによりChem eStandardsをさらに良くご理解頂けるものとなります。
よくあるご質問
ここにはCIDXによく寄せられる質問が集めてあります。 この標準の背景を知りたい方は、ここをお探しください。
もしここにお求めの答えがなかったときは、CIDXにお気軽にお問い合わせください。
全般的なご質問
CIDXが標準化団体に衣替えした背景は?
注) CIDXは1985より米国のEDI標準であるX12の普及・推進団体であり、自ら標準を開発する団体ではありませんでした。
技術的なご質問
Chem eStandardsが基づいている技術について専門家はどのように言っているのでしょう?
実装に関するご質問
処理しにくい取引形態に手を焼いていませんか?
他社ではどのように障害を克服したのでしょう?
全般的なご質問
- Chem eStandardsの開発にはどのように取り組みましたか?
- Chem eStandardsはどのような取引種別に対応していますか?
- 現在どのような企業がChem eStandardsの開発に加わっていますか?
- 化学業界の企業間で行われる取引情報の電子データ交換を標準化することの利点は何でしょうか?
- Chem eStandardsとはどんなものでしょう?
- なぜXML標準が重要なのですか?
- これは情報技術(IT)に関する取り組みですか、それともビジネスに関する取り組みでしょうか?また、誰が主導しているのですか?
- CIDXに参加している企業は、化学業界全体のためでなく、自分の利益のために標準を開発しているのではないですか?
- なぜ化学業界独自の業界標準を作るのですか? なぜ手っ取り早く、他の標準を受け入れたり、他の業界と協力して、グローバル標準を開発するということはしなかったのですか?
- どうして従来のEDIを使い続けないのですか?
- 化学業界のためのeコマース標準が、別に開発あるいは制定されていないのですか(例えば他の業界で)?
問: Chem eStandardsの開発にはどのように取り組みましたか? 答: Chem eStandardsは、化学業界におけるオープンなB2B標準を開発するために、多くの化学会社、マーケットプレース、サービスプロバイダーが協力した成果です。Chem eStandardsは世界中で積極的に採用されています。
問: Chem eStandardsはどのような取引種別に対応していますか? 答: Chem eStandardsには以下の機能に関するXMLベースの標準が含まれています。
- 物流
- 決済(請求処理など)
- 需要予測と需給計画共同立案
- マーケットプレースとのやり取り
- 会社情報/顧客情報
- 受発注
- カタログ、見積り依頼、製品情報
- セキュリティとエンベロープ(実装フレームワークなど)
問: 現在どのような企業がChem eStandardsの開発に加わっていますか? 答: 化学会社、化学品マーケットプレースおよびサービスプロバイダーを含む幅広い企業が共同で開発と保守に携わっています。全参加企業を知りたい方は、CIDXの会員名簿をご覧ください。
問: 化学業界の企業間で行われる取引情報のデータ交換を標準化することの利点は何でしょうか? 答: オンライン取引を扱う標準がないままでは、複数の方法が開発され、結果として顧客、サプライヤーのいずれにとっても非効率となります。Chem eStandardsは企業同士、企業とマーケットプレース間、マーケットプレース同士で行われるeコマースの標準です。すなわちChem eStandardsは参加者にとって、取引処理費用の削減、新しいマーケットプレースによる効率向上、効果の実現、重要情報伝達の円滑化、さらにeビジネスの持つ利点の活用を実現します。
問: Chem eStandardsTMとはどんなものでしょう? 答: 先ず定義をしましょう。Chem eStandardsは化学業界に属する全企業のための、XMLに基づいて作られた、グローバルな唯一の電子データ交換標準で、以下のようなものです。
- 費用の削減と、生産性と即応性を改善するために設計された標準
- 企業同士、企業とマーケットプレース間、マーケットプレース同士のやり取りのための標準
- 独自仕様を排したオープンな標準
- 使用料が要らない、無償の標準
- 特定のIT基盤に依存しない標準
問: なぜXMLベースの標準が重要なのですか? 答: XMLベースの標準は電子データ交換を促進します。XML(eXtensible Markup Language;拡張マークアップ言語)自体が電子データ交換にとって非常に重要です。XMLは人間が読める形でデータを示すことが出来ます。さらにXMLの能力は多くのベンダーによって、eビジネスを可能にする製品やサービスに取り入れられて、爆発な成長を遂げました。
翻って、信じられないほどの価値を持つとは言え、XMLはデータ交換の手段を提供するに過ぎません。それは必要なデータを自ずからデータ交換できるようにするものではありません。取引関係者はデータ交換する情報やその情報が意味するところについて合意する必要があります。
個々の取引に対応して、データ交換するデータを規定する標準が求められているのです。
問: これは情報技術(IT)に関する取り組みですか、それともビジネスに関する取り組みでしょうか? また、誰が主導しているのですか? 答: ITとビジネス双方からの代表者(テーマ別の専門家)が、電子取引のメリットを実現するために密接に協力し合っています。これらのグループは一緒になって取引やこれらの取引で交換すべきデータを定義しています。全員が所属するグループの特定のビジネスプロセスを熟知しています。
問: CIDX に参加している企業が、単に参加企業自身のためだけではなく、業界全体の利益のために標準を開発していると信じてよい理由は何でしょうか? 答: Chem eStandardsの開発・改善活動は全ての企業に対して門戸が開かれています。標準による全ての価値を引き出すためには、化学業界の全ての企業・団体がこの標準を利用することが大切です。そのため、現在参加している各社は化学業界全体のために役立つ標準の開発を行っています。あらゆるeビジネスデータ交換に対応する単一のインターフェースの開発によって、すべての企業が、自己流のシステムを開発するための時間や資源を浪費しないで済むという恩恵を受けることが出来ます。だからこそ、Chem eStandardsは自己流の仕様を持たず、特定のIT基盤に依存しない、オープンかつ無償で使用できる標準となっています。
問: なぜ化学業界独自の業界標準を作るのですか? なぜ手っ取り早く、他の標準を受け入れたり、他の業界と協力して、グローバル標準を開発するということはしなかったのですか? 答: Chem eStandardsの取り組みを始めた当時(2000年半ば)には、機能的に化学業界のニーズに合致し、かつベンダー中立な標準は存在していませんでした。また、化学業界の企業やマーケットプレースは早急な標準化を望んでいたので、業界横断的な標準の出現を待つことは現実的な選択ではありませんでした。
XMLベースの開発は活発に続けられ、またいくつかの業界横断的なXML標準の取り組み(例. OASIS, UN/CEFACT, OAG, OMG, etc)が並行して行われています。このような活動と合流できるように、CIDXTMはこれらの統合化の活動において、化学業界の利益を代弁してゆくつもりです。
Chem eStandardsはその技術的基盤としてRosettaNetを採用しています。既に電子/ハイテク業界の多くの企業によって実際に使われているRosettaNetはその効果が実証されています。自動車業界も同様な理由からRosettaNetと協働しています。XMLがどのような方向に進んでゆくかわかりませんが、おそらくRosettaNetはXML技術の最終的な統合に関与してゆくことになるでしょう。
RosettaNetは化学業界のニーズに合致した機能を持っていますが、実際にRosettaNetに基づいて授受されるデータ仕様は、未だそのようになっていません。したがって、Chem eStandardsはRosettaNetのデータ仕様とコード表を出発点として利用していますが、参加各社のテーマ毎の専門家からの提案にしたがって追加や変更を行いました。Chem eStandardsの仕様は、優れたやり方をしている業界の取り組みや電子データ交換(EDI)での経験を参考にすることで、現時点における実務に対応していると同時に、将来必要となるであろう能力も創り込まれています。
問: どうして従来のEDIを使い続けないのですか? 答: 導入された当時はEDIは以下のような重要な評価基準を充足していました。 その後、通信能力は急激に拡大し続けています。回線容量がデータ交換の制約であることに変りはありませんが、かつての制限は目覚しく軽減されました。XMLによる書式設定のオーバーヘッドは、データ交換を行ううえでの柔軟性や豊富な機能によって相殺されます。
- 回線利用効率 − 当時は、通信費用が高く、回線を多目的に利用できなかったため、コスト分析に基づくトレードオフとなっていました。
- 標準構文 − 構造的なデータを表現する標準的な手段がありませんでした。
- 標準化された構造と辞書 − 授受された情報を解釈するために必要です。
XMLの導入はきわめて安価なものです。通常、XMLを扱うための製品は安価に、あるいは無償で入手できます。 XMLアダプターの開発や、XML本来の機能を自社製品に統合しようとしているEAI(Enterprise Application Integration)やB2Bベンダーのいずれもがこの点を認めています。他のベンダーがXMLの価値を認めているように、私たちもデータベースやメッセージング技術に関してXMLを支持しています。 XMLはデータ交換形式として(場合によっては格納形式としても)、望ましいものになりつつあります。自由にアクセスでき、低廉な導入費用と独自仕様でない技術などの理由によって、XMLベースのChem eStandardsTMはより採用し易いものになっています。
問: 化学業界のためのeコマース標準が、別に開発あるいは制定されていないのですか(例えば他の業界で)? 答: 取引標準はいくつか開発されていますが、化学業界全体を対象にしたXML標準はありません。化学業界に関連した標準が開発された場合には、私たちは業界にとって望ましい標準となるように、これらの標準を承認したり、一本化あるいは統合することを目指してゆきます。
他業界においてもXMLベースの標準を既に持っているか、あるいは開発中です。Chem eStandardsは、他業界のXMLベースの取引との間で簡単に変換できるようにします。
技術的なご質問
問: セキュリティに関してはどのように対処していますか? 答: Chem eStandardsが主な目的は、業界横断的な統合を目指すとともに、広く認められたXMLベースのデータ交換に対する業界ニーズに対応することです。 RosettaNet はXMLベースデータ交換仕様を開発し、発展させてゆくための安定かつ安全な仕様を提案しています。このようなことから、CIDXプロジェクトチームはRosettaNetを活用することを決定しました。
RosettaNet の構成要素の内、Chem eStandardsが取り入れたものは、実装フレームワーク(RosettaNet Implementation Framework; RNIF)と、XMLメッセージと共通データ辞書に関する全般的なガイドラインの2点です。
Chem eStanardsではRosettaNet のサイトで規定されているRNIF version 1.1の通信文を伝送する際のエンベロープとセキュリティに対する考え方を活用しています。安全かつ信頼性の高い取引データ配信を保証する仕様を持ったRNIFをCIDXは選んだのです。とりわけ、RNIFはHTTPSを用いた電子認証を必須としています。これは現在インターネット上でクレジットカードその他の個人情報を伝送する場合と同じ仕組みです。
問: CIDXはどの時点から、RosettaNetの原則から離れたのですか? 答: Chem eStandardsとRosettaNetとの相違は原則というより、取引によって授受されるデータ(ビジネスペイロード)の違いです。化学業界としては固有の情報ニーズがあり、一方RosettaNetは異なる業界ニーズに基づいて開発されたものですから、当然の成り行きといえます。
一般的にはChem eStandardsは、RNIF 1.1が規定する信頼性の高い、安全なデータ配信のためのエンベロープ構造を含め、RosettaNetの原則を完全に支持しています。Chem eStandardsでは、エンベロープとセキュリティのための最小条件さえ充足していれば、HTTPS以外の他の伝送手順も許容しています。Chem eStandardsは化学業界における買い手および供給元が行う取引プロセスの文脈に従ったXMLデータ仕様を開発しました。多くの場合、このモデルは意図的にRosettaNets のPIPの手法を適用しています。取引はChem eStandardsの基本です。取引によって、先ず何をしなければならないか、そして、それをどのように定義しなければならないかが認識できます。実装フレームワークがあることによって、仕様に脈絡をつけ、実装を速やかに行うことが出来るようになります。
Chem eStandardsはRosettaNetのネーミングルールや属性の限定的使用に関する原則などを踏襲しています。
RNIFと PIPTMはRosettaNetの登録商標です。
問: Chem eStandardsのメッセージは何によって規定されていますか? 答: Chem eStandardsメッセージは、現在のところDTD形式(Document Type Definition; 文書形式指定)を用いて定義されています。DTDによって正しいXMLメッセージの構文、すなわち、受信可能なデータ要素の順序が指定されています。CIDXは将来的にはメッセージ定義をXMLスキーマ形式に変えたいと考えています。それによってXMLメッセージの定義に、データ種別、データ長など、データ要素の特性も指定できるように拡張できます。私たちは2003年末までにXMLスキーマに移行する予定です。
実装に関するご質問
- 各々自社の技術基盤を持っているにもかかわらず、なぜ、化学企業やマーケットプレースは業界主導の標準を開発したのですか?
- Chem eStandardsは、Elemica、ChemConnect、Omnexusといった化学品の取引所でどのように使われていますか?
- 現在CIDXに参加していない化学企業は、グローバルなXML標準という提案をどのように受け止めていますか?
- 特異な仕様を推進したり、他の化学企業の要求を無視したりする動きをどのようにして防ぐのですか?
- Chem eStandardsが陳腐化することはありませんか?
問: 各々自社の技術基盤を持っているにもかかわらず、なぜ、化学企業やマーケットプレースは業界主導の標準を開発したのですか? 答: それは、より多くの取引先と、より効率的に取引を行うことによって、e-Businessによる利益を増大させるためです。参加各社は、グローバルに認められた標準が、e-Businessのもつ潜在的な価値を最大限に発揮させることを知っているからです。グローバルに受け入れられたただ一つのXML標準が、新しい取引先の速やかな接続を実現するとともに、これらの電子取引を維持するための費用および作業負荷を最小のものにします。Chem eStandardsを使うことで、化学業界内の企業やマーケットプレースは長期的な成功が約束されます。既にXMLベースのシステムを導入している企業にとって、Chem eStandardsへの移行することによって、新しく接続先を増やすときの時間や効率を向上させるでしょう。それらの接続先もまた、Chem eStandardsを使っているかもしれません。
問: Chem eStandardsは、Elemica、ChemConnect、Omnexusといった化学品の取引所でどのように使われていますか? 答: 参加者の導入費用を削減し、e-Businessによる利益を増大させるChem eStandardsは、既存の化学品取引所にとっても魅力的です。この標準は業界すべてが利用可能であり、自由に入手することができ、無償で使用できます。そして、ChemConnect、 Elemica、 OmnexusはChem eStandardsの設計や開発に携わっていたのです。
問: 現在CIDXに参加していない化学企業は、グローバルなXML標準という提案をどのように受け止めていますか? 答: 化学企業やマーケットプレースさらに化学業界向けのサービス提供者がChem eStandardsを支持するように、CIDXはグローバルに啓発し、利用促進する活動を行っています。業界におけるe-Businessの基盤として、 Chem eStandardsが受け入れられることが期待されています。
問: 特異な仕様を推進したり、他の化学企業の要求を無視したりする動きをどのようにして防ぐのですか? 答: CIDXは、独立した標準化団体としてChem eStandardsを所有し、標準の承認やさらなる開発に責任を負っています。CIDXでは、全ての業界関係者が標準を受け入れ、係ってゆくように、参画を求めています。
問: Chem eStandardsが陳腐化することはありませんか? 答: 当初の開発終了後、Chem eStandardsはCIDXに移管されました。現在、CIDXは標準の普及を推進し、保守する、さらに今後行われる開発に責任を負っています。CIDXは会員、および業界の支持に基づいて、業界ニーズを継続的に支援してゆくことを約束しています。
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