| ヒトへの影響 |
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| 急性毒性 |
: |
吸入により咳、めまい、し眠、頭痛、および中枢神経に影響を与える。高濃度の場合、意識低下を起こすことがある。
1)
経口では下痢、吐き気、嘔吐が起きる。
1) |
| 局所効果(皮膚、目など) |
: |
蒸気は眼、気道を刺激する。眼は発赤、痛み、かすみ眼になる。
1)
皮膚に触れると乾燥とともに軽度の紅斑が見られた。 2) |
| 慢性毒性・長期毒性 |
: |
反復してあるいは長期間の皮膚への接触は皮膚炎を起こすことがある。
1) |
| 発がん性 |
: |
ACGIHの発がん性あるいは発がん性を疑われる物質には指定されていない。IARCモノグラフには評価対象物質としてとりあげられていない。NTPで発がん物質又は潜在的発がん物質に指定されていない。 |
| 動物への影響 |
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| 急性毒性 |
: |
| 経口 |
ラット |
: |
LD50 2.46
g/kg 2) |
| 経皮 |
ウサギ |
: |
LD50 3.4
g/kg 2) |
| 吸入 |
ラット |
: |
LCLo 8000 ppm/4時間 3) |
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マウス |
: |
10600 ppm/300分、15950 ppm/250分で致死 2) |
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| 局所効果(皮膚、目など) |
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| 皮膚刺激 ウサギ |
: |
ウサギの皮膚に弱い刺激性がある。2) |
| 目刺激 ウサギ |
: |
ウサギの眼に中程度〜強い刺激性がある。
2) |
| 慢性毒性・長期毒性 |
: |
雌雄のラットに飲料水に混ぜて、0、1,000、4,000、16,000
ppm を3ヶ月投与した(各々0.80、340、1,450 mg/kgに相当する)。
臨床所見、体重、血液学及び血清学的検査項目、臓器重量及び組織病理学的な異常は見られなかった。
2)
雌雄のラットに0、100、316、1,000 mg/kg/日の経口投与を13週間行った。316
mg/kg/日以下では、体重への影響、臨床及び組織病理学的変化は見られなかった。
2) |
| 発がん性 |
: |
19匹のラットに週2回、0.2ml /kg/回を495日間経口投与した結果、3匹に悪性腫瘍が認められた。また、24匹のラットに週2回、0.05
ml/kg/回544日間皮下注射した結果、8匹に悪性腫瘍が認められた。(経口投与、皮下注射とも対象群の各25匹には悪性腫瘍は認められなかった。)
この試験はがんのリスク評価には不適切である、と評価されている。 2) |
| 変異原性 |
: |
ネズミチフス菌(サルモネラ菌)TA98, TA100, TA1535, TA1537, TA1538及びE.
coli WP2 uvrAの菌株を用いた変異原性試験では陰性であった。5) |
| 生殖毒性 |
: |
ウサギの妊娠第7日〜19日に、0、0.5、2.5、10 ml/Lを1日6時間吸入暴露した(各々0、165、825、3,300
ppmに相当する)。高用量ではとくに暴露初期に、わずかな体重減少により証明されるように、母体毒性が見られた。胎仔毒性が及び発生への影響は無かった。低投与群ではこれらの影響は見られなかった。尚、ラットの妊娠第6日〜15日に同様の試験を行ったが、母体毒性、胎仔毒性、発生への影響は見られなかった。2) |
| 代謝・排泄 |
: |
イソブタノールは肺、胃腸から速やかに吸収される。イソブタノールはウサギ、イヌではグルクロン酸抱合を受ける。ウサギでは少量(4%)が抱合排出され、その他はイソブチルアルデヒド、イソ酪酸に酸化され、最終的にアセトンと二酸化炭素になる。6) |
| その他(神経毒性等) |
: |
イソブタノールの毒性は主としてアルコール中毒と麻酔性である。経口投与による動物の中毒症状は自発行動の麻酔及び喪失である。ラットとウサギに種々の濃度を4時間吸入暴露すると、15,700
mg/m3では気道の刺激があり、3日後に中枢神経の機能低下が起こり、骨髄中のリンパ球の大幅な減少、血液中の乳酸塩の減少、血液中からのブロモフタレインの脱離の遅れ、そして肝細胞と脳の嗅覚ニューロンの発育不良を含む組織の変化が起こった。8,000
mg/m3では症状は、15,700
mg/m3投与と同等かそれ以下であった。1,300
mg/m3では骨髄中のリンパ球の減少が見られた。100
mg/kgでは呼吸頻度が変調したのみであった。7) イソブタノールはラットの脳神経連接における神経伝達物質の取り込みを阻害する。イソブタノールはチャイニーズハムスターの卵巣由来培養細胞(CHO)におけるタンパク質形成を阻害する。4) |
| 1. |
国際化学物質安全性カード 化学工業日報社(1997) |
| 2. |
化学物質毒性ハンドブック第4巻、丸善(2000) ;Patty's
industrial Hygiene and Toxicology, 4th Edition (1994). |
| 3. |
NIOSH : Registry of Toxic Effects of Chemical Substances
(1999). |
| 4. |
EPA : Health and Environmental Effects Profile for
Isobutanol (1986) |
| 5. |
H. Simizu et al., J. Ind. Health, 27, 400〜419(1985) |
| 6. |
Hazardous Substances Data Base (1995). |
| 7. |
IPCS Environ. Health. Criteria 65"Butanol-Four
Isomers" (1987). |
| 8. |
化審法化学物質(改訂第5版)、化学工業日報社 (2002). |