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 日本でも臓器移植が可能になりましたが、ドナー(臓器提供者)の確保に限りがあり、人工臓器の開発への期待が高まっています。
 プラスチックでつくられた人工腎臓は、40年近い実績をもち、人工透析機器として広く社会に定着しています。さらに、心臓手術の際にガス交換の役割を果たす人工肺も実用化され、尊い生命を救っています。
 肝臓については人工腎臓の透析器と同じようなプラスチックを素材とした装置で、機能の一部を代行するものが試作されています。心臓のバイパス手術の時に使われる人工血管や、白内障などの治療のための眼内レンズも、すでに実用化されています。血管や心臓など、体内に埋め込んで使われる人工臓器では、生体が拒絶反応を起こしにくいよう、生体の細胞成分と似た構造をもつ材料の設計も行われています(コラム参照)。


 
血液中の老廃物をろ過し、余計な水分を取り出す人工臓器には各種のプラスチックが使われている
(写真提供:東レ・メディカル)
  心臓手術の際、ガス交換をする「肺」の代わりを果たすホローファイバー型人工肺
(写真提供:テルモ)